TERYX KRX 1000に搭載される並列2気筒エンジンの優れたエンジンレスポンスをサポートするのが、CVT(無段変速機)と自動遠心クラッチです。自動遠心クラッチは、アクセル操作のみでスムーズな発進が可能になるうえに、エンジンパワーを確実にリアタイヤに伝達。またCVTはシームレスな変速が可能なことから、正確なスロットルコントロールが必要な悪路での走行にも効果を発揮します。また、下り坂でも安定したエンジンブレーキを発揮。ドライバーに安心感を与えます。

TERYX KRX 1000は、可能な限り車体の両隅に前後ホイールを配置。見た目にも安定感のあるスタイルを構築するとともに、コーナーリング時の高い走行安定性も実現しています (トレッド幅はフロント1,505mm / リヤ1,510mm) 。またホイールベースが長く (2,510mm) 、サスペンションのストローク量も大きいことから、快適性と同時にオフロードでの走破性も高めています。

ホイールは、ボディからはみ出すほどワイドに配置し、アプローチアングルとデパーチャーアングルを約90°に設定。トレイルでギャップを乗り越えようとしたとき、ボディではなくタイヤが最初にギャップに接するような車体形状にしています。さらに最低地上高を高く取り、アンダーボディに角度をつけることで、悪路での走破性を高めています。

長いサスペンションアームとフォックス社製2.5 LSCリザーバータンク付ショックユニットによってオフロードの走破性を高めたTERYX KRX 1000。ギャップのショックを容易に吸収し、4輪すべてが地面をつかむことで、エンジンの駆動力を確実に地面に伝え、車体を前方に押し出すチカラへと変換しています。また、ストローク量の大きなサスペンション特性や、4輪が独立したサスペンション形式を採用したことで、悪路における高い走行性能を実現しています。

大径タイヤとビードロックホイールがTERYX KRX 1000の優れたオフロード性能を支えています。31インチのマキシス社製Carnivoreタイヤは、小径タイヤに比べて障害物を乗り越えやすく、オフロードに適したトレッドパターンは滑りやすい岩場でもグリップ力を高め、8PR構造により優れた耐パンク性を実現しています。15インチアルミホイールは、オフロード走行時にタイヤのビードを固定するビードロック・システムを採用しています。

車体下回りに配置した主要パーツはスチール製プロテクターで保護しながら、下回り全体を耐久性の高いスキッドプレートで覆い、ドライバーの安心感を高めました。フロントフェンダー裏のスチールプレートは、石や飛散物から車両を保護します。

TERYX KRX 1000は電子制御セレクタブル4WDシステムと、フロント・ディファレンシャルロックを装備。地形や路面コンディション、用途に合わせて、2WD/4WD/4WD＋デフロックと素早く簡単に駆動方式を切り替えることができます。パワーモードは、フルパワーとローパワーを選択可能。好みや状況に応じて使い分けることができます。

リヤキャリアには、32インチまでのスペアタイヤが収納可能な容量を確保。オフロードを走る際にも安心です。またキャリア底面に凹みをつけ、大きな荷物も固定しやすくしています。

標準装備のドアは、内側と外側の両方から開けることができます。開口部が広く、アームレストを備えているため、快適性も向上しています。

カワサキのEPS (電動パワーステアリング) は、低速域ではアシスト力を強めて軽い操舵力を発揮。車速が高くなるにつれてアシスト力を弱めて応答性のいいステアリングを実現する、車速感応型システムを採用しています。またホイールが衝撃を受けたとき、ステアリングへのキックバックを低減するダンピングシステムも採用。乗り心地とコントロール性を向上させています。

ステアリングの上部にデザインした大型のデジタルメーターは、ドライバーにあらゆる情報を分かりやすく表示します。バータイプのタコメーター (2種類の表示が可能) 、デジタルスピードメーター、バータイプの燃料計、ギアインジケーター (L、H、N、R) 、パワーモード、走行モード (2WD/4WD/4WD+デフロック) 表示、エコノミカルライドインジケーター、時計、オドメーター、デュアルトリップメーター、駆動時間表示、表示灯、警告ランプ、ローバッテリー警告ランプを装備しています。

多数の収納スペース (クローズド収納2つ、オープン収納1つ) 、計5つのカップホルダー、ダッシュボードに組み込んだDCソケットなど、さまざまなアイテムによって快適性を高めています。